毎年、新社会人に向けて、お話ししていること。基本、どんな仕事もクリエイティブであるべき、という信条のもと、仕事への取り組み方の「7つの心得」を提示して、私が一緒に仕事をしたいと思う「こんな人」を3つ掲げている。
「7つの心得」は、
①インプットなければ、アウトプットはできない。
つまり、情報のストック、引き出しがないと、アイデアも何も出てはこない。日頃からの意識、好奇心が重要である。スマホで検索する表面的な情報だけでなく、体験やリアルな身体感覚が情報の厚みや奥行きをつくる。日常的に雑多な情報も量をこなせば、取捨選択する訓練がついて自ずと質を高めることにつながる。
②マネは最大の先生。
最初からできることは少ない。とりあえず、先人のマネをして、基本を理解する。基本を外したオリジナルほど意味のないものはない。マネはシュミレーション、練習。そして、先輩や上司だけでなく、自分ができないことが得意な人が、同僚や友達でも周りにはたくさんいるはず。そんな先生たちを見極めて、マネしたい。
③視覚化する。
人間の情報の80%が目に見えるものから、という。メモや文章、写真、ちょっとしたスケッチなど、見える化することで、考えを整理できるし、誰かに共有するにも伝わりやすい。できれば、文字を打つだけでなく、手書きでビジュアル化するとより想いが伝わりやすい。
④時間上手。
時間は皆に平等にある。その時間をどう有効に使うか、は段取り次第。ぐずぐずしてて時間切れは能力切れと同じ。
⑤誰もがリーダー。
一人ではできないこともチームでならできる。チームでやるには、リーダーという役割を誰かが担当する必要かある。リーダーとは、チームでことを成し遂げるためのスキルである。
⑥自分の可能性。
求めよ、さらば与えられん。という言葉があるが、自分の可能性を引き出せるのは、自分だけ。望まなければ、誰も教えてくれない。望めば、教えを乞うことができる。人は常に学んで生きていくもの。
⑦敵は無関心。
周りに関して、関係ない、見て見ぬふり。人が凶器になるとすると、無関心がいちばんの武器。簡単に他者を孤独に貶める。
人は一人では生きていけない。誰もが何かしら支え合って、未来へと進化していくのが、社会の原理である。
で、私が一緒に仕事をしたいと思う、3つの「こんな人」は、
「頭を柔らかくする人」=既成概念を一旦脇において考えること。
「先を見ようとする人」=どうしたらできるかをまず考えること。
「人の気持ちになれる人」=自分が相手なら、という想像力が働くこと。
新・社会人でなくても、常に振り返りたいことだと思う。