テーマが「これからの商業施設の新視点とは?」だからか、思いの外、若い受講者の皆様、そして、半数が女性であった。各企業も次世代に期待してのこと、そして、そもそも商業施設の利用者は女性が多い。もはや、何も殊更に言うことではない、と思うものの、昭和の時代から生きてると、いい意味で隔世の感を感じる。二十数年前、大型商業施設創世記には、会議室に数十名の人がいながら、女性が私だけで、そのことにさえ、誰も疑問にしていなかったと思う。私といえば、当時はまさに「これからの商業施設とは?」という使命感でいっぱいだったので、一向に気づいていなかった。(かなり、鈍感。。。)
さて、今回私の用意したセミナーの内容はというと、実は、もう少し実務レベルの経験者が行き詰まってる、、、と言うことを想定していた。始まる前から、ちょっと困ったな、若いな。。。映写機器のトラブルもあり、始まる時間も押していく。。。時間も短くしないと、、、と多少焦った中で、若干意識したのは、経験したからこそのエピソードを多めに入れることぐらい。今の商業施設の状況がどう至っているのか、若い世代はあまり、知る機会も少ないのでは?と思ったからだ。
と言うのも、最近の若い人の間では、「沿革ブーム」と言うのがあるらしい。ネットでは、どれも同じに見えるものの、その根拠とか、裏付けとかを検索する傾向があるという。企業の場合、その成り立ち、来し方=沿革を重視する傾向があるという。なんか、本物っぽいということの確証になると言う。そう言う意味では、商業施設に関することもその経緯や数々のトライ(&エラー)も過ぎしこと、として片付けてしまうだけでなく、系統立てて検証しておく必要があると思う。
SC協会では、この度「SC50年史」をまとめられた。唯一のSC専門の機関として、情報、教育、交流とその意義は大きい。私も過去にSCアカデミーなどに協力させていただいたが、今回の経験を踏まえて、改めて、次世代とともに考える機会を持ちたいと思う。